銀行員モリゾーのマネーブログ

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【初心者向け】多くの方にオススメできる老後資金を準備する方法はiDeCo+つみたてNISAを使った運用です!

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いつもありがとうございます。
モリゾーです。
 
普段、私は銀行員として資産形成の相談を受けることが多いです。
 
とりわけ、30〜50代前半の資産形成層の方々へ提案をさせていただくことがとても多いです。
 
大きなきっかけとしては、2019年6月に金融庁が発表した「高齢社会における資産形成・管理」こちらの資料で仕事を引退した高齢夫婦が平均的な支出額で生活していくには毎月5万円、仮に30年生きた場合に約2,000万円が必要という調査結果を公表したことで老後資金への不安から注目度が増しました。また、コロナショックによる株価下落、10万円の定額給付金なども相まって、このタイミングでも多くの方が投資を始める経緯となりました。

 

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投資が注目され、たくさんの方が始められることはとても喜ばしいことです、ただ、将来に向けての投資をどのように行うべきか分からずに取り組んでいる方も多いかと思います。そこで、本日は多くの方にとって、最適解となりうる方法についてお伝えしていこうと思います。

 

最適解はiDeCo+つみたてNISAを使った運用

現在、現役層の方が老後に向けた資産形成を行うにあたり、必ず活用すべき国の制度です。
 
両制度について、簡単におさらいをしておきます。
 
まずはiDeCoからですね。 
iDeCo
  • 自分で拠出した掛金を自分で運用し、資産を形成する年金制度。60歳まで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取れる制度です。
  • 掛金、運用益、受給時に税制優遇を受けられます。
  • 基本的に20〜60歳までの人が誰でも入れる制度です。

 

続いて、つみたてNISAについてです。

つみたてNISA
  • 少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
  • 長期・積立・分散投資に適した投資信託や一部のETFにのみ投資ができ、初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みです。

 以下に両制度の違いについて載せておきますね。

 

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2つの制度を20年間活用した場合どうなるのか?

ここからは2つの制度をフル活用した際にどのような成果が期待できるかを見ていきましょう。
 
ここでは仮に40歳、年収500万円、被扶養者、5歳のお子さん1人の方をモデルケースにし、DeCoは毎月23,000円、つみたてNISAは毎月33,000円を投資に充てる前提でいきます。なお、両制度ともに全世界株式(期待リターン5%と仮定)へ投資できるファンドを積立していくこととします。

 

 

iDeCoの場合

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毎月23,000円を20年間積立し続けた場合は、運用結果がおよそ930万円、投資元本が550万円程となるため、380万円程の運用益となります。なお、この運用益は非課税(厳密には受給時まで、税金の繰延効果)となります。
 
また、iDeCoは拠出掛金全額を所得控除として扱うことができるため、税制メリットを享受することが可能です。今回のケースでは毎年41,000円程、20年間合計で820,000円となります。かなり大きい効果ですね!
 
受給時に関しては、一時金での受取なのか、年金での受取なのかで活用できる控除内容が変わってきます。今回のケースではiDeCoは一時金で受取ることとします。この場合は、退職所得控除が活用できます。ネットで退職金を計算できるサイトがあったのでこちらを参考にどの程度負担が発生するかを調べてみました。
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だいたい10万円ですね。仮に課税口座で資金準備をしていた場合、運用益380万円に約20%の課税となるため、760,000円を負担する必要がありますし、先程お伝えした20年間の税制メリットも享受できていないため、大きな差が生まれることが見ていただけたのではないでしょうか。
 
 
つみたてNISAの場合

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こちらはシンプルですね。毎月33,000円を20年間積立し続けた場合は、運用結果がおよそ1,350万円、投資元本が790万円程となるため、560万円程の運用益となります。つみたてNISAの場合は非課税となるため、こちらの総額を丸ごとご自身の資産として受取ることが可能です。

 

 

両制度を活用した結果準備できる資産

iDeCoとつみたてNISAを20年間活用した場合のシミュレーションを見てきました。では実際に両制度をフル活用した結果、このモデルケースの方はどれだけの資産を作ることができたでしょうか?  

◆運用結果◆ iDeCo :920万円 + つみたてNISA:1,350万円 + 税制メリット:80万円  ⇒ 合計:2,350万円

 

あれ?2,000万円超えていますね。そうなんです、国が用意した2つの優秀な制度をきちんと活用できれば2,000万円は比較的容易に準備することが可能なんです。

 
あくまでこのモデルケースの方の場合ではあります。仮にこれが50代後半からとなってくると運用期間が短くなってしまうため、異なる方法を考え、組み合わせていく必要があります。逆により若い世代の方だと同じペースでより長い期間運用ができれば、さらなる資産の積み上げが図れます。比較的簡単にシミュレーションできるサイトが多いのでぜひご自身の状況に合わせて、試算してみてください。
 
 

さいごに

本日は老後資金を準備する方法として、iDeCo+つみたてNISAでの運用をご紹介させていただきました。
 
老後2,000万円問題と聞いて、「2,000万円なんて準備できるわけがないじゃないか!?」「これは事実上の年金破綻を認めたということだ!もう年金保険料なんて支払うのはやめよう!」とか騒いでいる方が当時はたくさん見られました。こういった方々はあまり本質を理解されていません。
 
国が言っているのは、「年金だけだと最低限の生活はできるかもしれないけど、余裕のある生活は難しいと思うよ」ということです。
 
セカンドライフを豊かにするための欠かせないツールがお金だと思いますので、現役層の方々は今からiDeCoとつみたてNISAを使って、準備を始めていきましょう。
 
本日も本ブログをお読みいただき、ありがとうございました!