【考察】投資をしてはいけない人の特徴12 銀行員に勧められた投信で資産半減してしまった50代女性から学ぶべきこと【後編 対策編】
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おはようございます。
モリゾーです。
ここ2回はプレジデントオンラインさんの記事から自分なりの意見や深掘りをつふける回となっています(笑)。本日の記事で最終回となります、ぜひお時間あれば読んでみてください。
前編・中編はこちらです。
元記事はこちらです。
今回は堅実な資産運用を行っていくために抑えておきたい基礎知識が述べられています。私自身もこれから紹介する視点はとても重要だと思っていますので、ぜひ一緒に見ていきましょう。
まとめると以下内容が大切とのことです。
- 「投資は長期分散投資」することでリスクを回避する
- 投資は「近い将来の資金作り」には適さない。これから、何にいくらかかるかを予想してみる
それぞれどいうことか見ていきましょう。
「投資は長期分散投資」することでリスクを回避する
まず一般的に投資というものに対して、みなさまはどのようなイメージをもたれますか?やはり、大多数の方が「投資は怖い。」「大きく損する可能性が高い。」と思う方が多いかと思います。
その気持ちはとても分かります。実際に私が職場で相談させていただくお客さまも同じように考え、躊躇される方も多いです。ですが、適切な投資方法や考え方を知っていれば、必ずしも損してしまうというような結果を招かないことも可能です。
その具体的な方法として、過去に「国内債権」「国内株式」「海外債権」「海外株式」をそれぞれ25万円ずつ、計100万円を投資し、各所有期間毎の利回りを紹介しています。いずれも金融商品の中では伝統的資産として位置付けれらており、これらを長期・分散で投資し続けることは世界最大の機関投資家であるGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)が私たちの年金保険料を運用する方法とも重なります。
こちらをご覧いただくと、投資に対してのイメージが少し変わるのではないでしょうか?
1年間の所有期間利回りはやはり年によって大きくブレがありますね。いくら分散を測ったとしても、大きな流れ(例:1990年代初めのバブル崩壊、2008年:リーマンショック、2015年:チャイナショックetc)には逆らうことは難しいということが分かります。
こちらは5年間の利回りとなります。1年間と比較すると、元本割れとなることは少なくなっています。ですが、各期間毎の利回り差にはある程度の開きがありますね。
続いて10年ですね。1985年以降、どの期間からでも10年間の分散投資では元本割れを防げたことが分かります。投資は長く続ければ、続けるほど、期待リターンの安定化が図れるんですね。
最後に15年間の分散投資です。10年間の時点でそうでしたが、こちらでも元本割れとは無縁の世界となっています。例えば、ITバブル崩壊、米国同時多発テロ、リーマンショックなど暴落の多かった1997年〜2011年ですら、年利2.5%のリターンがあります。ここまで来ると、大抵の期間において、年平均3〜6%で運用できることが分かります。
あくまで過去経験則ではありますが、やはり長期分散投資はリターンを安定させるとても有効な方法であることが分かったのではないでしょうか。また、投資は「余剰資金で長期的なスタンス」で取り組むものだということが伝われば幸いです。
投資は「近い将来の資金作り」には適さない。これから何にいくらかかるかを予想してみる
先ほど、お伝えしたように投資は短期での運用には適していません。例えば、1〜5年以内に○○に使う資金を準備するための手段として、投資を採用することはオススメできません。
仮に投資で準備をし、必要になったタイミングで元本割れしてしまった場合いかがでしょう?ご自身のライフプランも修正を余儀なくされますし、何より投資に対しての嫌なイメージがついてしまうかと思います。投資のリスクや上手な付き合い方を理解することはこれから迎える人生100年時代において、ほとんどの方が必要なことだと思います。
ですので、投資は10年以上、使用予定のない余剰資金で行うべきです。
また、記事内では「教育・住宅・老後」の3大資金に対して、いつどれくらいの資金が必要か、ライフイベントのリスト作りをオススメされています。
自分や家族の将来にいつ、どれくらいの資金が必要なのか。これらを把握しておくことで、それらに備える方法が貯金なのか投資なのか、または融資を有効活用するべきなのか、これらが見えてくるのではないでしょうか?
将来のライフイベントや資金がどの程度必要かを把握した後は今の資産状況がどうなっているかを見ることも大切です。
例えば、現在の総資産が現金で2,000万円だとしたら、それらを①緊急予備資金(生活防衛資金)、②ゴール資金、③長期資金に大きく分けることが可能です。
お金の3つの色分け
- ①緊急予備資金(生活防衛資金) 300万円
- ②ゴール資金 700万円
- ③長期資金 1,000万円
①緊急予備資金(生活防衛資金)
病気やケガなど、万が一の際にいつでも使える資金。一般的には毎月生活費の6ヶ月分〜1年程度は確保しておくと良いのではと思います。
②ゴール資金
子供の教育費や住宅購入の頭金など、今後10年以内に必要となる資金。前述したライフイベント表からある程度の目処をつけておくのが重要です。
③長期資金
こちらは①②を検討した後にしばらく使う予定のない資金となります。投資に充てる資金はここから捻出することが好ましいですね。
このように色分けができれば、その時点で自分たちの家計がそれに適したものなのか、実際に過不足がどの程度なのかを見える化することが可能です。なかなか大変だとは思いますが、これからの自分や家族の生活を豊かにできるのは自分たち自身ですから、しっかり向き合っていきましょう!
さいごに
元記事に記述されていることを3回に渡って、ご紹介してきました。
私自身も長期分散投資の重要性やお金をどのように色分け・準備していくべきか、また銀行員としてはお客さまに必要な知識を提供し、金融リテラシーUPに貢献し、最終的には自立していただけるような活動をしていければなと思います。
本日も本ブログをお読みいただきありがとうございました!