銀行員モリゾーのマネーブログ

銀行員モリゾーが日々のお金に関してのニュースや考えを発信していくブログです。また職場では言えないぶっちゃけ話もできればと思っています。よろしくお願いします!

【考察】投資をしてはいけない人の特徴12 銀行員に勧められた投信で資産半減してしまった50代女性から学ぶべきこと【前編 実例編】

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おはようございます。
モリゾーです。
 
私は仕事や自分の興味もあり、よくお金に関してのニュースや記事を読みます。その中でよく見かけるのが、信頼していた銀行員や証券マンからお勧めされた投信や株、保険などを買ったら、資産が数年間で大きく減ってしまった的な話です。
 
私自身はお客さまのお金に関しての不安を少しでも和らげることが出来たら良いなって考えの元、日々仕事に取り組んでいます。ですので、資産形成層の方にはつみたてNISA+iDeCo活用での老後資金準備、保険は公的保険が充実している背景を説明した上での一定期間必要な資金に対しての最低限の準備、適切な住宅ローンの組み方や借換の考え方、など多くの方に当てはまる普遍的な方法をお伝えしています。
 
また雑談の一環として、銀行商品に直結しない、通信費などの固定費削減に関するアドバイスも行ったりします。会社にバレたら大変ですね(笑)。
 
私は生粋の銀行営業マン!になりたいのではなく、ざっくばらんにお金の相談ができ、かつ特定の商品販売等に捉われないFPになりたいと思っているので、このような提案になりますね。
 
その辺りの思いはこちらの記事でも触れています。
 

www.morizo-investment.com

 

正直なところ、私のような変な銀行員はあまり見かけませんが(笑)。
 
上から言われたノルマのためならお客さま利益は度外視で売りまくる行員もいれば、そもそも金融リテラシーが乏しく自分が売っている商品がいかにお客さま利益に背いているか分かっていない行員と様々います。
 
これらを踏まえ、本日はタイトルにもあるように信頼していた銀行員からオススメされた投信を購入したら、数年で半減してしまった50代女性にFPが今後どのような考えで運用していくべきか、また投資をしてはいけない人の特徴12が述べられているので記事にして紹介したいと思います。

 

president.jp

 
プレジデントオンラインさんですね。
 
本記事ではまず始めに銀行員の良いなりで退職金1,500万円を回転売買させられ、評価額を半値近くに落としてしまった50代女性を紹介しています。
 
3年前に会社の希望退職に応じ、割増された退職金が1500万円ほど振り込まれたんです。その後、タイミングよく連絡をくれた銀行員の勧めで投資信託を購入。貯金が乏しく、老後資金に不安があったんです。結局、その銀行員に言われるまま、何度も買い増し、買い替えをして、現状、投入した退職金丸ごと1500万円分の投信の評価額は半分強にまで落ちました。コロナ禍で再就職がうまくいかず、アルバイト生活で持病もある今、老後に不安しかありません。銀行は『担当者はすでに転勤した』と言い、全く相手にしてくれないんです」 
 

 

こちらの女性の発言から私が感じたことや本来このようにすべきだったのかという思いは以下の通りです。
 
退職金が振込されたら、銀行サイドはすぐに分かるようにシステム化されているのが大半でしょう。「○○さまの口座に1,500万円が入金されました。」といった次第です。ですから、狙っての連絡でしょうね。
 
貯金が乏しく、老後資金に不安あり。この状況では投資を第一に優先すべきではないです。これは記事内でも言及されていますが、投資は余裕資金の範囲内で行うのが鉄則です。まず銀行や証券会社など販売会社に行く前に運用に割ける資金がそもそもあるのか、これを検討すべきだったのでは?
 
また、コロナ禍で再就職がうまくいかず、持病をもちながらアルバイトをせざるを得ない状況だったとのこと。持病の程度がわからないので、あまり無責任なことは言えませんが、まずは自分自身が安定的に収入を得る状況を作ってから運用を始めるべきです。やはり近い将来お金が足りないから運用しないとまずい!と焦りから手を出してしまった方が成功しているケースはあまり聞いたことがありません。
 
もちろん、現行の銀行預金だけでは金利もままならない状況なので、よほど潤沢な貯金や事業などでの大きく稼ぐ力が無ければ、資産運用を行う必要はあります。この女性は焦りもあり、銀行員に言われるがままに投資を、しかも良いなりで一括運用していたんでしょう。これはリスクの取り過ぎかと思います。
 
おそらく、この方は投資初心者さんでしょう。初心者の方はまずリスク性資産がどのような値動きをするのか、またその時に自分がどのように感じるかを少額からスタートさせて、実感を得るべきですね。
 
例えばですが、
 
○投資資金はトータル500万円程度に設定。
 
○買付方法は
 ① 市場の状況も鑑みて、5年程度の積立投資で時間分散。
 ② はじめに100万円程度投入し、以降は3〜5年程度の積立投資で時間分散。
 
このようなやり方が良いのでは無いでしょうか?
 
ついでにこの提案をされた銀行員に対して思うところですが。
※実在するかどうか知りません。
 
どうせ今が旬なテーマ型ファンドとかで「時代は今〇〇です!!これをもっていないんなんてあり得ないし、爆益間違い無いですよ!😎」とか、タコ足配当の毎月分配型ファンドとかで「これは年間分配金利回り25パーセントです!!これをもっていれば4年で分配金だけで元本回収できちゃうんですよ!😎」とかしょーもないことを言って、自分の養分にしてたんでしょう??ほんとにそういうのやめてくれないかな?銀行員はぼったくり犯だってレッテル貼られるんだからさ!!
※ちなみに分配金は必ずしも利益から出ているわけではありません。特別分配金といって、利益が出ない際にも総資産から取り崩す形で無理やり分配を継続してしまっているファンドも多いので十分に気をつけましょう。
 
言葉遣いが乱れました。誠に申し訳ございませんでした🙇‍♂️
 

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さいごに

 
 
本当はこの後にタイトルにもある投資をしてはいけない人の特徴12をご紹介する予定でしたが、思った以上に書きたいことが多く出てしまったので、また明日の記事でそちらをまとめようかなと思います。
 
この手の事例は挙げたらキリがないと思います。銀行や証券会社は金融のプロではなく、販売のプロです。ここの意味はとても大事でみなさんに買ってもらうのが彼ら(私はその中に入りたくないです。。。)の目的です。資産が増えるかどうかなんて、究極どっちでも良いわけです。この点をしっかり理解し、自分で理論武装をした上で必要に応じて金融機関は活用していきましょう。
 
本日も本ブログをお読みいただきありがとうございました!