銀行員モリゾーのマネーブログ

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【考察】退職金1,800万円を1年間で470万円まで減らしてしまった男性から学ぶお金の使い方

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いつもありがとうございます。

モリゾーです。

 

みなさんはお金に困らない生活を送るためにはどのようなことが必要だとお考えですか?

 

固定費などの支出を見直すこと、資産運用でお金を増やすこと、副業や転職で収入アップを図ること、などが出てくるんじゃないかなと思います。

 

では貯めたお金をどのように使うか、これを具体的に考えたことはありますか?

 

正直、私はパッとは思いつきませんでした。贅沢したいというか、会社脱出のための安定剤や将来的に自分のやりたいことや好きなことに安心して取り組むために必要かなと思い、貯めているからでしょう。

 

はじめにお伝えしていることを踏まえて、本日はこちらの記事を紹介したいと思います。これはお金を有効活用する力が試される記事だなと思ったので、みなさんもぜひ読んでみてください。

 

gentosha-go.com

 

 

記事要旨

 

本記事の主役はAさんは新卒から38年間、同じ会社で勤め上げ、部長という肩書きのまま60歳で定年退職を迎えました。

 

当然、再就職の話はあったのですが、これまでの38年間、平日はもちろん、休日も接待ゴルフ漬けの日々だったそうです。苦労をかけた奥様孝行や自分自身の英気を養う意味もあり、定年退職されたとのこと。

 

ちなみに退職一時金は1,800万円支給です。

 

Aさんは奥様との船旅に100万円、自宅のリフォームには500万円と次々とやりたいことを計画。これらにまとまったお金を投じても、しばらくしたらまた仕事をすれば、残りの資金と収入から老後生活を乗り切れると考えました。

 

実際に船旅には130万円、自宅のリフォームには700万円と大幅な予算オーバーの上、退職金を取り崩していきました。

 

また、予想外の行動にも。自宅の車も10年選手とかなり長く乗っていたため、思い切って新車の購入を決意しました。新車は昔から憧れていたスポーツカーを500万円で現金一括購入しました。

この時点で退職金の残額は470万円です。Aさんは使い過ぎてしまったと自覚はあるものの、これからまた懸命に働けば大丈夫だろうと思っていたそうです。

 

そして、定年退職から1年後、Aさんは再就職活動を開始。ですが、何度履歴書を送っても断りの返事ばかりです。定年後、1年間休んでいた元管理職の人材を雇う会社はAさんが考えていたよりも少なかったということです。

 

 

今まで手にしたことの無いような大金が手に入った時に使う力が試される

 

ご紹介した記事ではAさんの末路までは書かれていませんでした。そもそも、Aさんのお金の使いっぷりを見ていると本当に実在する人物なのかなとも思いました。さすがにやんちゃすぎるなと(笑)。

 

仮に架空の人物だったとしても、Aさんからは大切なことを学ぶことができます。

 

それはお金をどのように使うのかということです。

 

一般的な会社員は退職金や相続金、宝くじが見事に当たらない限りはいきなりまとまったお金を手にすることはありません。

 

なので、Aさんのような使い方をしてしまうのでしょう。

 

お金は使い方次第で人生を良い方にも悪い方にも導くことのできてしまうものです。だからこそ、冷静に今後必要となる金額、思い切って使っても問題ない金額、などの色分けが必要かと思います。

 

 

Aさんは何を考えるべきだったのか

 

ではAさんはどのように退職金を有効活用すべきだったのでしょうか?

 

私はこのように考えました。

 

考えるべきだったこと
  • 年金受給までどう生活していくか
  • 年金収入や金融資産から今後どの程度のお金が必要か見積もる
  • 本当にやりたいことや買いたいものは何か

理由をお伝えしていきますね。

 

 

年金受給までどう生活していくか

 

今回は年金を65歳から受給するものと仮定します。

 

その場合、定年退職後、5年間は継続安定的な収入が無くなってしまいます。

 

この時点で5年間を耐えうる資産収入(配当や不動産収入)、または十分な預貯金があれば問題ありません。

 

ですが、そうで無い場合は再雇用や再就職をし、労働収入と退職金の一部取り崩しなどが必要でしょう。

 

もちろん、60歳時点でまだまだお元気であれば、フルタイム労働で、しっかり労働収入を得て、退職金の利用を後回しにするのも有効ですね。

 

ですので、Aさんは退職金の使い方や今後の仕事についての考え方など、根本的に順番が逆になってしまったんですね。

 

 

年金収入や金融資産から今後どの程度のお金が必要か見積もる

 

こちらも必須ですね。

 

定年退職は人生の大きな節目だとは思います。

 

40年近く働き、ついに一区切りつくタイミングですからね。ですが、その後も生活は続くわけです。そう考えると、金銭的なこともしっかり見積もる必要があります。

 

まず年金収入はねんきん定期便でどの程度受給見込みなのかを見てみましょう。その上で自分たちの普段の支出と比較して、必要金額にどの程度乖離があるかをチェックすべきです。

 

ねんきん定期便を見る上で参考になりそうなサイトを貼っておきます。

 

ideco.kddi-am.com

 

必要資金の目処がたったら、現在の金融資産のみでどの程度カバーできるかを考えましょう。

 

仮に毎月5万円不足、90歳まで生きる前提で計算すると、5万円×12ヶ月×25年=1,500万円ほどになります。あくまで生活費のみの見積もりとなりますし、仮に高齢に伴って介護施設などに入居が必要となると、+αの費用が発生しますので、ここはコンサバに見積もるべきでしょう。

 

 

本当にやりたいことや買いたいものは何か

 

Aさんは退職金を船旅やリフォーム、スポーツカー購入に充てました。

 

私はこういったことに使うこと自体はなんら問題は無いと思っています。むしろ、お金を使わずに貯めてばかりで、結局元気な内に使うことができませんでしたではあまり意味が無いですからね。

ただ、上述しているように今後の生活も待っているわけです。

 

ですから、まずは考えなければならない部分をご家族もしくはプロのFPに相談すべきです。

 

その上でやりたいことや買いたいものに優先順位を付けましょう。ここまでであれば、後で自分たちが後悔しないなとなれば、もう思い切って使えば良いんです。

 

その意味では、Aさんの船旅やリフォームは妥当かとは思います。ただし、金額はもう少し抑えるべきですね。大金を使う=幸せでは無いはずですからね。正直スポーツカーは軽率だったかな、もともとの憧れに加えて、おそらく周囲への見栄もあったのでしょうが、この手のものは大抵は飽きがきてしまいますからね。

 

 

さいごに

 

本日は退職金をわずか1年で大きく使ってしまった男性の例から、老後に向けてどのような考え方でお金を使っていくべきなのかを考えてみました。

 

お金は時には贅沢に使うべきだと思うんです。ただ、後先考えずに使ってしまうと、後に自分を苦しめる原因になってしまうので、しっかり考えた上で使うべきかなと。

 

それと根本的な解決方法としては、若い内からしっかり資産収入は作っておくべきですし、スキルを磨いて稼ぐ力も養っていくべきですね。

 

人生において、お金は切っても切れないものです。

 

お金のために老後もずっと働き続けなければいけないというのは1度きりの人生、とても寂しいなと思います。

 

私も読んでくださるみなさんも今の内から、少しづつ将来の自分を楽にしてあげるためにお金に関するいろいろな力を磨いていきましょう。

 

本日も本ブログをお読みいただきありがとうございました!