【考察】納得いかない派遣切りにあってしまった方の事例から考える備えておくべき事とは?
スポンサーリンク
いつもありがとうございます。
モリゾーです。
いつものようにネットサーフィンをしていたら、個人的に考えさせられる記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。
こちらの記事ですね。
記事要旨
本記事ではいすゞ自動車でおよそ23年間、トラックのエンジン設計に携わった派遣社員の男性について紹介されています。
こちらの男性ですが、2019年12月にいすゞ自動車より「業務量が不十分かつ、周りとの意思伝達も取れていないこと」を理由として、契約を打ち切られました。
これまでの経歴
この男性はこれまでどのような経歴となっていたのでしょうか?記事内で紹介されているので見ていきましょう。
男性は就職氷河期の1995年、工業系大学の機械工学科を卒業、機械メーカーに就職。やりたかった設計の仕事ができず、2年で辞め、派遣会社の社員となりました。
その後、すぐにいすゞ自動車への派遣が決まり、以降およそ23年、同社のエンジン設計業務に携わったそうです。
もともと半年や1年更新だった派遣契約は、リーマンショック後の2009年から3ヶ月更新となったとのこと。
景気次第でいつ解約されるかわからなかったため、正社員として登用されたかったが、波風を立てないよう黙っていたそうです。
歳を重ねるごとに月収も増え、手取りで30万以上に。奥さんと娘さん1人を養い、35歳の時に新築で購入した一戸建て住宅のローンを毎月11万払うも、家計のやりくりはできていたそうです。
現在は?
現在、男性は個人で加入できる労働組合に加入し、いすゞ自動車や派遣元企業と交渉中。昨年6月には県の労働委員会に対して、不当労働行為救済の申し立てをし、いすゞなどに誠実に応じるよう求めているとのことです。
また、自宅待機も続いているそうです。派遣元からは毎月10万円の支給はあるものの(派遣契約解除に伴う休業補償?)、住宅ローンの支払いもまだ10年以上あり、貯蓄を取り崩さずしかないとのことです。
記事を見て思ったこと
前提として、私は正社員として銀行員の業務をさせていただいています。その観点から言うと、無期雇用契約となるため、ありがたいなと思いました。
この機会に今回のいわゆる派遣切りの実態がどのようなものかを色々と調べてみました。ですが、調べてみて分かったのが、この問題はとても複雑で派遣先企業、元企業、派遣社員の誰かが明確に悪いと言うわけではなさそうだということです。
※派遣社員が明確な原因となりうる事由で契約打切りであれば別です。今回の記事ではその詳細までは述べられていませんでした。
派遣先や元企業が簡単に派遣社員を解雇してはいけない理由はこちらの記事にて知りました。
ですが、実態としては今回のように派遣切りが起きてしまっています。
では、これがもし自分自身が当事者になってしまったらどのようにしておくべきだったのかを考えてみようと思います。
私だったら以下3点をやっていくかと思います。
- 正社員登用ができないか交渉してみる
- いつ派遣切りされても大丈夫なように自身のスキルを磨いておく
- 資金面での備えをしておく
1つずつ見ていきましょう。
正社員登用ができないか交渉してみる
記事内で男性が言及していたように、契約社員は景気次第でいつ解約されるか分かりません。
であれば、守るべき家族もいますから、まずは自分の雇用の安定化を最優先で考えるべきではなかったのでしょうか?
新卒での入社時期は就職氷河期ではあったかと思いますが、例えば2005~2008年、またリーマンショックが落ち着いた2012年以降など動けるタイミングはあったのではないかと思います。このようなタイミングで正社員採用を目指した転職活動はむずかしかったのでしょうか?
また可能性は低いです派遣先企業への正社員登用の方法を探ってみたり、紹介予定派遣制度を活用すべきだったのかなと思います。
紹介予定派遣制度はこちらの記事で勉強させていただきました。
いつ派遣切りされても大丈夫なように自身のスキルを磨いておく
これはすごく自戒を込めてです(笑)。
やっぱり今の世の中、1つの企業で終身雇用で働けるとは思わない方が良いかと思います。派遣社員なら尚更です。
派遣社員の待遇はもちろんですが、正社員でも早期退職勧奨や希望退職募集などの実質的なリストラがあります。
ですから、広く通じるスキルや自分で稼ぐためのスキルは必須なのだなと痛感しました。
資産運用でお金をふやしつつ、副業で会社に依存しない収入を構築していくことが今後の世の中を上手に生きていく1つの答えとして、日々勉強し、スキルを磨く必要がありますね。
資金面での備えをしておく
上述した正社員登用が難しい場合は、それ相応のトラブルに備えておくべきです。
今回のような雇用打切りがまさに備えるべきトラブルの最たる例ですね。
私だったら、住宅購入をとても保守的な予算で検討し、十分な貯蓄を確保できるようにするかなと思います。
記事内の男性は「奥さんと娘さん1人を養い、35歳の時に新築で購入した一戸建て住宅のローンを毎月11万払う」状態です。ローン返済が手取りの3割ほどある時点で潤沢な貯金があるとは少し考えづらいです。
おそらく、この方の年収は500万円程度ではないかと思います。
※手取り30万円=月収総額およそ40万円程度、ボーナスなしと仮定。
その場合はこちらの年収に対してのおよそ15%程度の負担率で借入可能額を考えます。つまり、年間返済可能額75万円、毎月返済額62,500円程度となります。
仮に正社員ならもう少し負担率をあげても良いかなとは思います。
今回の記事はマネー相談の類ではないので、推測でしかありませんが、この金額であれば毎月の貯金をある程度確保できますからね。
あとは貯金できている資金の一部を資産運用で長期的に増やしていくべきですね。
さいごに
本日は派遣切りにあってしまった方の事例を紹介し、自分だったらどのようにすべきかを考えてみました。
新型コロナウイルスの影響で多くの企業が業績悪化が懸念されています。
私が勤めている銀行も当然収益は悪化しています。もちろん、銀行の場合は歴史的低金利に伴う利鞘低下が以前よりずっと懸念されていることも関係していますが。
いつ自分にもこういったトラブルが起きるかは分かりません。
「うわ、大変だな。」とただただ思うのではなく、今から私たち自身でできる対策が何かを考え、行動していく必要があるなと感じました。
本日も本ブログをお読みいただきありがとうございました!